
立教大学現代心理学部映像身体学科第2期生
髭野 純 (Higeno Jun)


----映身を卒業した後は何をされていますか?
今はアニメ会社の商品化に関わる部署にいます。
私は映像制作の現場に直接関わるということより、どうやって人に届け、伝えるかということに興味があったので、現在の仕事を選択しました。
----なぜ映身に入ったのですか?
高校の時から年に100本くらい映画を観ていたんですけど高校までは全く普通の学校で、周りに
映画好きがいなかったんですよ。
なので大学では、少しでも映画にかかわれる学科に行きたいという思いがありました。
それと、映画だけではなく演劇などにも興味があったので、映身は第一志望でした。
映像も身体表現も講義も、幅広く学べるのは映像身体学科のすごくユニークなところです。
映像制作をする学校って結構あるんですけど、映画を観るという学科はあんまりないんですよね。
----髭野さんは在学中に「映身祭」を企画されていましたが、きっかけは何でしたか?
入ってみると面白い映画を作る先輩や同期がたくさんいて、身内だけで上映しているのはもったいないと思ったんです。「映像身体」という面白さを外に発信したいなと。たとえば映画美学校は学校主体で、上映会があるんですよ。でも映身にはなかった。
学生の中でも、映画を作る人はたくさんいましたが、それを外で上映する人は少なかったんです。
だから自分で上映会や映像コンペティションを企画しました。
その企画の一つが映身祭です。卒業制作展はもちろんあるんですけど、それ以外の中間成果物
でも面白いものがたくさんあるぞって言いたかったんです。
ここ数年で、ぴあで受賞する人が出たり、自主的に外部の映画祭に出したりする人もずいぶん増えてとてもうれしいです。
----今回の「映身展」に期待する事は?
実は、映身祭の後悔があるんです。それは身体表現に重きをおけなかったことです。
演劇やダンスといった身体表現をしている人たちも、学科にはたくさんいます。だから、
その人たちの表現の場があってほしい、そう期待しています。
映像身体学科では映像作品にダンサーが出演したり、身体表現の発表を記録する映像系の学生がいたり、そういう相互の関係があるのが良いんですよね。その枠の無さがすごく良い。
映像身体の教授ってそれぞれジャンルが違っていて個性があるんですけど、その教授たちの授業を受けることで興味の幅が広がったのも、学科に入ってよかったことの一つです。
今はまだ卒業した学生は5代だけですけど、今後どんどん代を重ね、映身生が社会に出る
ことによってもっともっと面白い事が起きると思います。
いろんなタイプの人たちが繋がっていくのはとても面白いんじゃないのかな。
あ、あと新座っていう場所も静かでいいですよね笑
----映身を一言でいうと?
他にはない表現を学べる面白い学科だと思います。
「入ってよかった」という気持ちしかないです。
映像身体で学んだことの興味って、ずっと途切れないと思うんです。
----現役生へのアドバイス
学生同士の情報や繋がりをもっと広げるというか、たとえば作品の上映会とかを
身内ではない開かれた空間でやることができると、映像身体の中と外、お互いの興味が
広がると思います。そういうことを考えると映身展はすごくいい機会ですよね。
