
立教大学現代心理学部映像身体学科第2期生
山田真実(Yamada Mami)
1988年神奈川県生まれ。
神奈川県立神奈川総合高校を経て、立教大学現代心理学部映像身体学科卒業。卒業後はフリーで演出/演出助手等を
しながら、2011年末に演劇ユニットt t uを旗揚げ、今に至る。2013年5月FFAC企画 創作コンペティション『一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!』 vol.4 上演審査で最優秀作品賞を受賞(課題戯曲 別役実「或る別な話」)。
http://ttu.main.jp/
-----映身に入った理由はなんですか?
なんでだっけな。 本当は早稲田の文学部に行きたかったんですけど、ダメだったんです。 だったら、受かった中で一番わけの分からないところ
に入ってやろうと思って、 映身に入りました。フラれた腹いせみたいな…。まずキャンパスが新座だと知って膝から崩れ落ちましたね(笑)
いなげやしかないし、バーミヤン好きじゃないし…(笑)
-----高校時代から表現活動はしていたのですか?
ハイ。単位制の大学みたいな高校だったんです。 付帯施設としてホールがあって、それを生徒だけで自主運営していた団体があって、 そこで3年間照明をやっていました。 だから大学も何か舞台に関連した事をやれるところがよかったんで すが、日芸みたいなところだと初めからコースも決まっているし、もしかしたら演劇なんかやめちゃうかもしれないし(笑)、何もわからないまま映身にしました。
-----入学前と入学後のギャップはありましたか。
入る前に「大学が教えてくれなかったから」っていう環境のせいにはしないと決めていました。 でも教授の授業があんまり面白くなかった(笑)
90分というパッケージングで伝えるのがちょっとへたというか、こんなこと言っていいかわかんないですけど。面白い考えを持っている人が必ずしもアウトプットが上手という事はないと往々にして感じることがありますが、ちょっとこれはまずいと思って、授業でよくわからなかったところは、教授の本をサブテキストにしたりして、なんとかついていこうとした記憶があります。
くちばし開けて待ってるだけじゃだめなんだと危機感をおぼえたりして、自分の考えの甘さに打ちひしがれました。
刺激を受けたのは、万田さんの授業。実践で、けちょんけちょんにダメ出しされ、根本から映画は向いてないってハッキリ悟ったのと、解釈じゃなくて映っているものの事実を受け取れというメッセージは未だにものを見るときに大事にしていることです。
勅使川原さんのWSで90分ジャンプしたりとか…忘れられないですね。
-----4年の中で一番取り組んだことは?
uo企画という演劇サークルを立ち上げて活動していたことです。
当時、日本劇作家協会が主催していた戯曲セミナーにお年玉をはたいて通っていたのもあって、
何かうずうずしてまわりの人を誘って立ち上げました。
岸田理生さんの「料理人」という作品を上演した時に、男性10名女性10名くらい?
のキャストが必要だったんですけど、友達がいなかったので
キャンパスを歩く人に手当りしだい声かけたりもしましたね…(笑)
その時に会った人と未だに関わりがあったりするんですよ。
サークルは私の代の一代で終わりましたけど…(笑)
-----その後、今の活動に至るまでまではどういう経緯がありましたか。
なんにも考えてなかったですよ…
4年になって、サークルのメンバーもそれぞれ就活とか初めてバラバラになっていき、
自分はどうしようかなぁと思っていましたけど。その当時、脚本を書くことから、演出する
方に興味が移ってきていたんです。 でも今まで一回も他人の現場についたことないぞ
と気づいて、当時好きだったMODEという劇団に、やったこともないのに、演出助手として
現場に付かせてくださいと手紙を書いたのがキッカケです。 それが2011年の2月。
そうしたら稽古中に震災があって、本番が1週間伸びたり、卒業式もなくなったり、
ぐちゃぐちゃなまま5月あたりに鳥取で「兵士の物語」っていう音楽劇の演出をやらせてもらえることになって….。 いつのまにか新年度に入っていました(笑)
で、その年の年末に自分で演出する団体を旗揚げしました。 今4年目ですか。3年はやったのか… 本当に飽きっぽいんですよ(笑)
-----映身に入ってよかったと思いますか?
それはまあよかったと思います。べつの大学に入っていたら今の私はいないと思います。
良いのか悪いのかわからないけど、目指すモノがないじゃないですか。この学科は。
専門家を育てるというのではないし、あまたあるWSと講座をどうチョイスするのか、その人の選択にかかっているというか。
私にはそれが合っていたんですよね。
---今後の活動予定 ---
★ドラマトゥルクとして参加
4/3-5
井上弘久 朗読演劇「変身」@parabolica-bis[パラボリカ・ビス]
http://www.yaso-peyotl.com/archives/2015/02/inoue_kafka.html
★審査員として参加
5/23
福岡演劇フェスティバル FFAC企画 創作コンペティション
『一つの戯曲からの創作をとおして語ろう!』Vol.5@ぽんプラザホール
★演出家として参加
7/17-21
t t u vol.6「変身」
